2016年3月8日火曜日

ロシアの三月

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3月8日 国際婦人の日
Международный женский день
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ロシアでも日本でも、2月という一年で一番寒い時期を乗り越えると、少しずつ暖かくなって、春がやってきます。

日本では3月3日にひなまつり。
そして同じく3月には、年度末のごたごたがあります。入学式が4月始まりの国ならではです。

一方ロシアでは、3月8日に国際婦人の日、ないし国際女性デーというのがあります。

もちろんロシアの伝統的なお祭りではなく、女性の権利を訴えるための国際的な記念日です。日本ではこの日ほとんど何もやらないのですが、ロシアを始め旧社会主義の国では国民の祝日として、特にさかんにお祝いしています。
そういえば、ある時ブルガリア語の講座に参加したときも、ブルガリア人の先生がこの日について話していました。ヨーグルトで有名なこの国はかつては社会主義。ブルガリア人に、「祝日と言えば?」という質問をすると、クリスマスやお正月についでこの日を挙げる人が多いようです。

この日に、一体なにをどうするのかというと、
女性に感謝するとかで、男性が花をプレゼントします。

では、なんで社会主義の国ではこんなにお祝いするのか?それは、歴史と関係があるようです。
世界で初めての社会主義国家ソビエト連邦は、1917年のロシア革命によって誕生しました。
で、この年の3月には三月革命といわれる大きな動乱が起こったのですが、それはなんと国際女性の日でした。革命の契機は、女性の労働者が起こしたデモだったのです。

というわけで、ソ連ではこれは単に女性の権利を主張するだけでなく、革命記念日という意味も持っていました。

ところが、革命や平等や権利といった政治的な意味合いは次第に薄れていき、ソビエト時代の内からすでに、単に女性を大切にする記念日へと変わっていきました。

このようなわけで、国際女性デーが日本ではほとんど祝われませんが、ソビエトとロシアでは一年のなかでも重要な日となっています。

じゃあ男性の日はないのか、というと、あります。それは2月23日、祖国防衛者の日です。もともと軍隊に関係する日ですが、事実上は男性のための日になっています。

日本では3月3日が桃の節句で女の子の日、5月5日が端午の節句で男の子の日になっているのと対照的です。ちなみに日本にあるのはどちらも子供向けの日なので、子供から老人までお祝いされる女性の日とは違います。

ちなみに、ひな祭りと子供の日の中間にある4月4日を、オカマ・オナベの日として祝っている動きもごく一部でありますが、公式なもの・非公式なものを含めて、祝日というテーマでリサーチしてみると面白いかもしれません。

(文:市川)

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