ぞうのあしが企画する「*ロシア絵本館*」は、547名以上※の方に訪問していただき、朗読会も、こちらの予想を上回る多くのお子さんや、大人の方々に聴いていただきました。
(※数え漏れた方が多いので、実際にはもっといます)
さて、私としては初めてだった朗読会ですが、当初の予定では、ロシアの昔話に加えて、アントン・チェーホフの短編小説を朗読する予定でした。しかし実際には、お子さんが多くいらっしゃり、また文化祭の雰囲気からいっても、チェーホフの短編が、難しい&重い気がしました。そこでチェーホフは中止にし、昔話や童話を一回の会で二編読むということにしました。
具体的には
「大きなかぶ」「てぶくろ」「マトリョーシカちゃん」「ゆきむすめ」「しずかなおはなし」「マーシャとくま」です。
(いずれも福音館書店。)
この中でも、みんなで楽しめたと思うのは、「マトリョーシカちゃん」「大きなかぶ」でした。大きなかぶといえば、ロシアものに限らず、日本で出版された絵本の中でも堂々一位のロングセラーで、やっぱりそれだけのことはある、という感想です。
* * *
個人的な趣味から、エヴゲーニー・チャルーシンという方のイラストの本を多く展示しました。かわいいという感想が多く出ました。
絵本の展示の中でも、「クマのプーさん」にびっくりした方が多いようです。日本ではすっかりディズニー版のプーさんが定着していますが、ロシアではまったく違うイラストのプーさんが知られているのです。初めて見るとなんだこいつ、と思います。
ロシア人の方にも足を運んでいただきました。展示品の中には、子供時代に読んだ本もあったようで、懐かしく思ったそうです。また、ロシアの様々な話が日本語に翻訳されているのも驚いたようです。
* * *
今回は民話やおとぎ話が中心となりましたが、もし今後同様の企画を立てる場合は、すこし趣向を変えてやってみたいです。(「ソビエトのアニメと絵本」「ロシアとクマ」「マルシャークとレーベジェフの世界」「アレクサンドル・グリンの生涯」などなど)
私個人的にも、大学で取り組んだロシア語と、絵本という二つのものを、文化祭の企画という一つの形にすることができたので嬉しいです。
とはいえ今後、文化祭の場で同様の企画を立てるかどうかは、一に企画者の卒業後の進路にもよってくるのでなんとも言えません。
ところで、このブログはもともと文化祭のために立てたものですが、今後もロシア関連で何か面白いネタが出来れば更新していく予定です。
(市川)
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