2015年12月27日日曜日

12月の出来事

12月の初めは、東京ロシア語学院で学院祭がありました。学生によるロシア語劇の公演、バラライカのコンサート、ロシア料理のお店や、ロシアのおみやげの販売などで、ロシア一色でした。
この東京ロシア語学院では、この他にも全日本ロシア語コンクールなど、ロシアに関連する催しをいろいろやっています。

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そして同じ頃、東京にはウクライナから舞踏団が来日していました。舞踏団は小麦を意味する「ゼルニャトコ」(Зерняткоという名前です。下町の方々のカンパや募金で来日が実現したとのこと。
私も公演を見にいきました。
(踊りの様子はYou tubeで見られます)

ウクライナはニュースなどをはじめ、近年注目を集めている地域です。長い間ロシアの一部であったために、独立に対する思いは強く、かなり過激なナショナリズムを発揮します。

実際のところ、ウクライナは、古都キエフや、踊りが有名なコサックたちなど、面白そうなものがいっぱいある国です。

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さらに、12月26・27日は、ロシア語劇団「コンツェルト」の公演でした。コンツェルトは、早稲田や東京外大の学生からなる劇団で、ベラルーシ出身の講師の指導下、公演を全てロシア語で行っています。舞台では字幕もつくので、ロシア語が分からなくても楽しめます。今回はV.ソローキン作『ドストエフスキー・トリップ』を上演しました。

探してみると、ロシアや旧ソ連地域に関係する催しはいろんなところでやっているのが分かります。
(文 市川透夫)

2015年12月12日土曜日

ロシアのクリスマス

12月になりました。街や通りがクリスマスで飾りつけされていて、毎年この時期に感じるような特別な気持ちを覚えます。
24日は恋人と過ごす方も多いと思います。恋人がいなくて焦っている人もいれば、24日限定で彼女をやるのでデート相手を募集中というのをツイッターで見かけます。

ちなみにロシアでは、カトリックと違うロシア正教があるため、イエス・キリストの生誕祭は1月7日にお祝いします。また、年末やおおみそかの休み、お正月、クリスマスは一体化していてます。日本では25日にクリスマスが終わると、大急ぎでお正月の準備が始まり、和風の色が濃くなりますが、それと比べると、ロシアの方がクリスマスの雰囲気が長く続くような感じがします。

◆ツリー◆

クリスマスツリーの飾りつけについては、以前クリンを旅行したとき訪れた「ツリーの飾り博物館」で少し触れています。

◆クリスマスの街並み◆
マーケット。

新アルバート通りのビルに映し出されたツリー。
ルビャンカ駅にある、「中央こども百貨店」。
ソ連時代からある歴史ある店で、しばらく修理中だった。
2014年の12月までにオープンする予定だったが、
修理は大幅に遅れ(ロシアではよくある)、2015年になってついに開店。

◆クリスマス&ニューイヤー・ショー◆

お正月やクリスマスには、多くの劇場やサーカス、コンサート会場で、新年の特別公演をやっていました(こうした公演は俗に『ヨールカ』といわれます)。

特に劇場では年末は「くるみ割り人形」が定番で、人気の演目です。この時期のチケットは早めにとっておかないとすぐに売り切れてしまいます。

オリンピック公園で開かれた、「アラジンと魔法のランプ」。
アイススケートによるショー。
実際にクリスマスショーやニューイヤーショーに行ってみると、家族づれの人たちで賑わっています。

『ヨールカ』では、会場でお菓子の詰め合わせのプレゼントがもらえるので、子供たちにはとても楽しいイベントとなります。

これは、ソ連時代にクレムリンの宮殿で開かれたヨールカの、お菓子の詰め合わせプレゼントです。


24日のクリスマスまでに恋人が見つからなくても、7日までにはうまくいけばロシアのクリスマスを祝えるのでは、と愚にもつかないことを思ったりします。
(文 市川透夫)